「デフォルト」を読んで2005年11月25日 11時55分33秒

 デフォルト[債務不履行](相場英雄著 ダイヤモンド社)を読んでみました。

 第2回ダイヤモンド経済小説大賞の受賞作。

 読む前はあまり期待はしていなかったのだが、読了後、「これは絶対映画化される」と確信している。

 一言で言うと、”日本の金融システムの担い手の日銀などの金融・財務エリートたちの腐敗構造に対する、たたき上げの経済担当新聞記者や独立系エコノミストたちの復讐劇」か?

 もちろんフィクションであるが、一部「あ~、(実在する)あの人では?」と思わせる箇所(274頁)もあり、結構気に入っている。

 銀行の経営破綻、ディーリング、エマージング通貨、などの経済用語やネットハッキングなどのコンピュータシステム用語がちりばめられており、オンライントレード時代の現代に相応しいものになっている。

 それにしても著者の相場(あいば)氏は本当は相場(そうば)氏ではないのだろうか?