『知ることより考えること』2006年11月27日 15時51分01秒

新潮社発行(定価1200円+税)


 池田晶子著。

 『人生のほんとう』の著者による最新著書。

 ・・・・・・体にふさわしく心も老いるから、老いるということは面白いのである。・・・初めての青春にワクワクしたように、初めての老年にワクワクする。人生においては、あらゆることが初めての経験であるということは、今さらながら驚くべきことだ。未知を知ることの面白さがあるからこそ、我々は生きてゆけるのではないだろうか。・・・

 ・・・、やっぱり人生は何ものでもないのである。それ自体が暇つぶしなのである。・・・人生それ自体が宇宙的な娯楽なんだから、仕事も娯楽、苦労も道楽、何もかも死ぬまでの暇つぶしだと、こう思うことができなくもない。・・・


 となれば、人生なんて堅苦しく考えることなんか決してなく、自分の思うがままに気楽に過ごすのがやはり一番。「人生は70歳になって初めてその意味が分かる」と、その昔どこかで聞いたことがある。私は未だその年齢には到達してはいないが、これから先に楽しみが待っているということかな。最近頓に寒さに弱くなった身体の節々の痛みもまた生きている証拠と楽しんでみるのも良いのかも知れない。眼のカスミも細かいことに気を遣うことなんかもうないのだという神の思し召しなのだろうし。

コメント

_ eko ― 2006年12月04日 14時32分35秒

初めまして!
人生、死ぬまでのひまつぶし。
深沢七郎は「人生なんて屁のようなもの」とも言ってましたよね。
すでに気楽に人生をおくっているのですが。。。

_ マイペンラーイ2 ― 2006年12月04日 18時16分56秒

ekoさん、はじめまして、こんばんわ。

暇つぶしのようなものでも、たった一度きりですから悔いのないように大切に過ごさなくてはと思います。

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