いのちとユーモア 鎌田實と11人の対話2006年07月27日 13時05分45秒

鎌田實著、株式会社集英社発行(定価1500円+税)


 久しぶりに心がゆったりとしました。

 本の中から良かった言葉を抜き出してみました(順不同)。

 「ああ、今日は死ぬにはとってもよい日だ」と言って笑って逝きたいなんて考えています。

 ユーモアは生きる力になる。

 死の恐ろしさは当然目の前にある。でも、生まれてくるときのことを考えたら、、、。怖かったですよね、お母さんのお腹の中から出てくるときに、この先どうなっているんだろうと思っているとき、怖かったでしょう?

 「遠くの医者より近所の獣医」

 ユーモアには人の心を溶かす力がある。

 食卓に並んでいるご飯、菜っ葉、魚、何でも結構です。みんな生きていますね。だから、「あなたのいのちを私のいのちにさせていただきます」と、必ず言うんです。「それが『いただきます』の正しい言葉だ。」

 川餓鬼が何と絶滅危惧種になってきてしまったんです。

 生き物はみんなつながっている。

 魚が大漁だと海の中はお葬式だ。

 自然というものはみんな黙っているね。でも、沈黙しているからこそ、その沈黙の言葉を聞くのが、我々人間のすべきことだなと思います。

 どこで暮らしていても、歩くスピードを少し緩めて、空を見上げたり、大地を見つめたりしながら、風の音や鳥のさえずりに耳を傾け、花の咲き具合いに目をやり、季節の香りを含んだ空気を吸いこむ。そんななにげないことから始めていけば、人は自然の一部として生きていることを自然に思えるようになるのではないか、そんなふうに思えてきました。

 自分が持っている愛の種は自分の胸では花が咲きません。人の心に蒔いて初めて花が咲くのです。

 「みんなちがって、みんないい」

 がんばりすぎて疲れたときにはがんばらなくてもいい、だけどあきらめず、どんなことがあっても生きていてもらいたいのです。

 人間ってそんなに強くもないんですけれども、そんなに弱くもないなと気がつくんですね。

 笑うこと、希望を持つこと、人のために何か少しでも役に立っていること。

 「病気に感謝している」

 「くよくよしたってしようがないわ。考えるのは明日にしましょう。」

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