九足のわらじ

　昨日、試写会に行ってきました。

　これでもか、これでもかとアフリカタンザニア、ヴィクトリア湖周辺に繰り広げられている、すさまじい惨状が、むごい現実が、、、

　タイトルの「ダーウィンの悪夢」から想像できるような、単なる環境問題を扱ったドキュメンタリー映画ではない。因みに世界第二位の大きさを誇る淡水湖ヴィクトリア湖は生物多様性の宝庫であったことから、以前は「ダーウィンの箱庭」と呼ばれていたらしい。

　　正しく、社会問題を鋭くえぐるドキュメンタリー映画。

　これからは、シロスズキ（ナイルパーチ）の白身フライはとても食べる気にはなりません。

　ヨーロッパや日本に３枚に下ろした切り身が冷凍輸出され、本来捨てられるべき残ったアラは、現地の貧しい人たちの食料に、、、、、、

　アラを処理する場面では、画面からスゴイ悪臭が漂ってくるような気がしました。

　本当に貧しくて貧しくて、人間としての尊厳などまるで与えられてない人たちの存在には、何といってよいか分かりません。

　貧しさから抜け出すために戦争に行きたいとも言う。

　 フィクションであって欲しい気持ちが強く沸いてきます。

　久しぶりにスゴイドキュメンタリー映画を観ました。☆☆☆☆☆